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Vector Gear、Snapdragon 8cx Gen 3とRK3588Sの2チップ構成で改造も前提のスタンドアロンVR。Kickstarterで980ドルから

Walker Industriesが、スタンドアロンのVR/MRヘッドセット「Vector Gear」をKickstarterで募集している。片目2160×2160の液晶、視線と表情の追跡、85Whのシリコン電池を持ち、ソフトとハードを順に公開していく方針だ。980ドルから。

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Vector Gear、Snapdragon 8cx Gen 3とRK3588Sの2チップ構成で改造も前提のスタンドアロンVR。Kickstarterで980ドルから
出典: Vector Gear Kickstarterプロジェクトページ(Walker Industries)

Walker Industriesは、スタンドアロン型のVR/MRヘッドセット「Vector Gear」をKickstarterで募集している。プロジェクトページでは、作り手の所在地が北海道函館市と表示されている。目標額は150,000ドルで、2026年10月24日朝の時点で調達額は35,250ドル(23.5%)、支援者は44人。締切は12月17日だ。

まだ製品ではない。 出資は購入ではなく、遅れる、仕様が変わる、届かないことがある。ページには試作機の写真が載っており、作り手は「最終品は3Dプリントではなく射出成形で作る」と書いている。調達額と支援者数は取得時点の値で、毎日動く。

基板のレンダリングと、レンズユニット、機構部品の試作写真を並べた4枚組
基板のレンダリングと、レンズユニット、機構部品の試作写真を並べた4枚組 出典: Vector Gear Kickstarterプロジェクトページ(Walker Industries)

仕様

ページに書かれた主な仕様は次のとおり。

項目 内容
表示 片目2160×2160、90Hz、液晶。2枚のフレネルレンズを重ねた疑似パンケーク光学系。自動IPD調整
メインのチップ Qualcomm Snapdragon 8cx Gen 3(RAM 8GB)
補助チップ RK3588S(RAM 8GB)。トラッキングとセンサー処理、開発者向けの計算に使う
保存 NVMe SSD 500GB/1TB
追跡 内側からの位置追跡(白黒カメラ2基)、視線追跡カメラ2基、口の追跡カメラ1基、カラーのパススルーカメラ2基
電池 85Whのシリコン電池、USB-C PD充電
ソフト Arch系のXR用OS「YuukOS」と空間UIの「XRUIOS」、x86エミュレーションのFEX、Proton

重さ、視野角、実際の電池持続時間は、ページから確認できなかった。電池は「開発中(WIP)」と書かれた項目もある。

価格

Kickstarterの支援額は米ドル建てで、次のとおり。

  • Vector Gear(500GB): 980ドル。自作キット版は940ドル
  • Andromeda 1600×1600(PCVR向けの下位機種): 650ドル。自作キット版は610ドル
  • Andromeda 2560×2560(OLED、パンケーク光学系): 1,250ドル。自作キット版は1,200ドル
  • コントローラー2本のみ: 230ドル

お届け予定は2027年4〜5月だ。割引はほとんど付けられなかった、と作り手自身が書いている。Kickstarterの手数料8%を引くと、製造費が足りなくなるという理由だ。

気になる点

作り手が最大のリスクとして挙げているのは基板の設計だ。ミスがあれば本体が起動しない。そのため調達額の一部を、同じチップを扱った会社による品質確認に充てる予定だという。ページの謝辞に並ぶのは少人数の開発者で、「大学生のアルバイトと奨学金の返還、コンテストの賞金で作ってきた」とも書かれている。過去に量産した製品の実績は、ページから確認できなかった。

差別化の中心は「所有する自由」だ。ソフトとハードをソースが読める形か、完全なオープンソースで出し、順にハードの資料、最後にレンズの設計まで公開していくという。ただし公開は製品の発売後に進める計画で、今回の募集時点で公開されているわけではない。

日本で買える?使える?

日本からも支援できる見込みだが、技適の見通しはまだ立っていない。届いてすぐ無線で使えるかは、現時点で言い切れない。

配送先は「世界中どこでも」と表示されているが、日本向けの送料と関税は確認できていない。日本の代理店や国内の予約開始は、掲載時点で見つかっていない。

無線の仕様は、ページでは「PCストリーミング用のWi-Fi 6Eアダプターを計画中」とあるだけだ。本体が持つ無線の種類と型式が決まっておらず、総務省のデータベースでも特定できない。技適が確認できない無線機は日本でそのまま使えないので、型式が決まって技適の扱いが見えてくるのが、日本で使う条件になる。

日本上陸を待つうえで、まだ分かっていないのは、無線の型式と技適、日本向けの送料と関税、基板の検証結果の3つだ。届くのは約半年後で、基板が完成するかどうかもこれからだ。

VRを今日から使いたいなら、国内の公式ストアで買えるMeta Quest 3がある。Vector Gearは、技適の見通しと基板の検証結果が出てから考えればよい。続報が出たら追記する。

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よくある質問

QVector Gearとは何ですか

Walker IndustriesがKickstarterで募集しているスタンドアロンのVR/MRヘッドセットです。片目2160×2160の液晶、視線と表情の追跡、Steam Frame風のコントローラーを備え、ソフトとハードを順に公開していくと説明しています。

Qいくらですか

Vector Gear本体は980ドル、自作キット版は940ドルです。PC向けに絞った下位機種「Andromeda」は650ドルからです(2026年10月24日時点、米ドル建て)。

Qいつ届きますか

本体のお届け予定は2027年5月です。募集の締切は2026年12月17日です。

Q日本で使えますか

無線の仕様と技適は確認できていません。配送先は「世界中どこでも」と表示されていますが、日本向けの送料と関税は確認できていません。

参照した一次ソース

  1. The Vector Gear - Standalone, Open Headset In One Design(Kickstarterプロジェクトページ。数値は2026年10月24日朝時点)Walker Industries(公式)

本記事は上記の海外報道をもとに編集部が構成したものです。日本国内の発売・価格は各社の公式発表をご確認ください。