Gadget Terminal

PCSPC・周辺機器・自作

Sipeed「SLogic32U3」、10Gbps USB 3.2接続で32チャンネル・最大1400MS/sのロジックアナライザがクラウドファンディングに

Sipeedが、USB 3.2 Gen2(10Gbps)で接続する32チャンネルのロジックアナライザ「SLogic32U3」をKickstarterで募集している。4チャンネルなら1400MS/s、32チャンネル同時でも200MS/sで、波形はPCのメモリやディスクにストリーミングする。

この記事にはアフィリエイト広告を含みます

Sipeed「SLogic32U3」、10Gbps USB 3.2接続で32チャンネル・最大1400MS/sのロジックアナライザがクラウドファンディングに
出典: Sipeed 公式Wiki

Sipeedが、世界初のUSB 3.2 Gen2対応ロジックアナライザとうたう「SLogic32U3」のクラウドファンディングを始めた。2025年に出た3.2Gbps接続の「SLogic16U3」の後継機で、32チャンネル、最大1400MS/s、デジタル信号帯域350MHzという仕様だ。クラウドファンディングは製品の購入ではなく、出資である。この記事の時点で、支援額・価格・締切はプロジェクトページを読み込めず確認できていないため、書いていない。

何が速いのか

波形を本体に溜めずに、PCへそのまま流し込む設計になっている。本体には2GbitのDDR3があり、これを弾力的なバッファにして、実効800MB/s(6.4Gbps)でPCのメモリやディスクへストリーミングする。USBの回線速度は10Gbpsだが、実効値はそれより低い。キャプチャできる長さは本体のメモリではなく、PC側の空きで決まる。

項目 仕様(Sipeed公式Wikiの記載)
チャンネル 32(Mini-HDMI端子4つ、各8チャンネル)
サンプリングレート 1400MS/s(4ch)、800MS/s(8ch)、400MS/s(16ch)、200MS/s(32ch)
デジタル信号帯域 350MHz
入力電圧 0〜10V、しきい値は0〜6Vで0.1V刻み
入力インピーダンス 100kΩ
接続 USB-C(USB 3.2 Gen2 / Gen1 / 2.0 HS)
筐体 CNCアルミ、59×51×13mm
電源 USBバスパワー、定格5V 65mA
オプション 4チャンネルADCモジュール(8ビット、100MS/s、アナログ帯域10MHz、安全入力±15V)

Wikiは、SD UHS-I、eMMC HS200、Octal-SPIなどの高速バスの観測に足りる帯域だと説明している。プローブは15cmの同軸シールドケーブルで、Mini-HDMI端子の1つが8チャンネルを束ねる。ADCモジュールを足すと、同じ本体がサンプリングオシロスコープになる。

ソフトウェア

標準はSLogicViewで、ngscopeclientとsigrok-cliも使える。Webアプリ「SLogicWeb」はインストール不要で、ブラウザからキャプチャでき、Android端末でも動くとされている。ファームウェアは無線ではなく、オンラインで更新できる。

日本から見るとどうか

技適:SLogic32U3は有線のUSB機器で、公式仕様に無線機能の記載はない。技適の対象外と判断してよい。

入手:「SLogic32U3 国内 発売」で検索したが、国内の販売や取扱店は見つからなかった。Sipeedは前世代のSLogic16U3をAliExpressの公式ストアなどで売っており、今回も同様の経路が考えられるが、日本への発送可否は確認できていない。クラウドファンディングの出資は、遅延・仕様変更・未達のリスクがあり、納期は予定にすぎない。

代替:すぐ使いたいなら、国内の通販で買えるUSB接続のロジックアナライザがある。ただし、SLogic32U3のように32チャンネルを200MS/s以上で連続ストリーミングできる製品ではない。

向いている人:組み込み機器のバスを高速に観測したい電子工作・開発の人。数MHzのI2CやUARTを見る程度なら、ここまでの性能は要らない。出荷実績が積み上がり、価格と日本への発送条件が確定してから動くのが安全だ。

今すぐ買えるオススメガジェット広告

よくある質問

QSLogic32U3は何チャンネルで、どこまで速いですか

32チャンネルです。サンプリングレートは4チャンネルで1400MS/s、8チャンネルで800MS/s、16チャンネルで400MS/s、32チャンネルで200MS/sです。

Q10Gbpsは実際に出ますか

10GbpsはUSBの回線速度です。Sipeedは実効の連続ストリームを800MB/s(6.4Gbps)としています。

Qどのソフトで使えますか

公式にはSLogicView、ngscopeclient、sigrok-cliに対応し、インストール不要のWebアプリ「SLogicWeb」もあります。

Q技適は必要ですか

公式仕様に無線機能の記載はなく、USB-Cのバスパワーで動く有線の計測機器です。技適の対象外と判断できます。

Q日本で買えますか

国内の取扱いは掲載時点で確認できていません。支援額・価格・締切・日本への発送可否も、取得できた資料では確認できていません。

参照した一次ソース

  1. SLogic32U3 IntroductionSipeed(公式Wiki)
  2. Sipeed SLogic32U3 - A high-speed 10 Gbps USB 3.2 logic analyzer (Crowdfunding)CNX Software

本記事は上記の海外報道をもとに編集部が構成したものです。日本国内の発売・価格は各社の公式発表をご確認ください。