蚊をレーザーで撃ち落とす「Photon Matrix」が発売 — LiDAR+mmWaveで6m、988ドルから
LiDARとミリ波レーダーとAI画像認識で2〜20mmの飛翔体を検知し、レーザーで撃つ。家庭用の赤外線版が988ドル、産業用の青色レーザー版が1,088ドル。今月出荷予定。
「個人用の防空システム」という表現がそのまま当てはまる製品が、実際に買える段階に来た。Photon Matrix は、飛んでいる蚊をレーザーで撃ち落とす据え置き型のデバイスである。
スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 検知方式 | LiDAR + ミリ波レーダー + AI画像認識モジュール |
| 検知対象 | 2mm〜20mm、移動速度 秒速1m(3.3フィート)以下 |
| 検知範囲 | 半径6m、水平90度のスキャン面 |
| 家庭用モデル | 赤外線レーザー / 988ドル |
| 産業用モデル | 青色レーザー / 1,088ドル |
| 出荷 | 2026年8月中の予定 |
購入はメーカー直販サイトから可能。安全性については、人・ペット・射線を横切る鳥に危害を加えないことを確認する認証を通過したとメーカーは説明している。
現時点で不明なこと
Tom's Hardware は明確に留保を付けている。メーカーのテスト動画は効果がありそうに見えるが、第三者による検証データが存在しない。 実際の駆除率、誤検知の頻度、連続稼働時の挙動はいずれも未確認である。
レーザーが人間の目に近い高さで動作することへの懸念も、記事は認めている。消費電力についての記載はない。
日本から見るとどうか
日本の夏の蚊の量を考えれば需要は間違いなくある。 そのうえで、個人輸入を検討するなら押さえるべき点が3つあります。
1. レーザー製品としてのクラス表示。 日本ではレーザー製品の安全性についてJIS C 6802(IEC 60825-1に対応)でクラス分けと表示が定められています。Photon Matrix がどのクラスに該当するのか、公表されている情報からは確認できません。 「認証を通過した」というメーカー説明はありますが、どの国のどの規格かは明示されていない。ここが確認できない製品を、人が生活する空間で常時稼働させる判断は、慎重であるべきです。
2. 家庭用が赤外線レーザーであること。 赤外線は目に見えないため、可視光より危険を認識しにくい。「見えないから安全」ではなく、「見えないので回避行動が取れない」と考えるほうが実態に近い。
3. 検知範囲との相性。 半径6m・水平90度という仕様は、日本の一般的な居室(6〜8畳)なら十分カバーできます。ただしスキャン面が水平方向である以上、設置高さで効き方が変わるはずですが、推奨設置高の情報は出ていません。
988ドルという価格は、蚊取り線香やベープと比較するものではなく、「新しいカテゴリの製品を人柱として試す費用」として見るのが妥当です。第三者レビューが出るまで待つ判断も十分に合理的で、実際そちらを勧めます。
日本での技適・電波法の扱いについても、ミリ波レーダーを積んでいる以上は論点になります。国内正規流通が確認でき次第、追記します。
参照した一次ソース
本記事は上記の海外報道をもとに編集部が構成したものです。日本国内の発売・価格は各社の公式発表をご確認ください。