Gadget Terminal

PC・周辺機器・自作

MeLE Quieter HD — ファンレスN150ミニPCに2.5インチベイが入った、450ドルから

「ほぼポケットサイズ」で知られた MeLE Quieter シリーズの新型は、あえて厚くして 2.5 インチ SATA ベイを積んできた。ファンレスのまま NVMe と HDD を同居させる構成。

MeLE の Quieter シリーズは、ファンレスで手のひらに載るミニ PC として長く続いてきたラインだ。新型の Quieter HD はその方向性を一度降りている。本体は 150 × 105.4 × 39.6mm(5.9 × 4.15 × 1.56インチ)で、Quieter として過去最も背が高い。厚みと引き換えに手に入れたのが、2.5インチ SATA ベイ である。

スペック

項目 内容
CPU Intel N150(4コア / 6W)
メモリ DDR4-3200 SODIMM ×1(8GB または 16GB、交換可)
ストレージ1 M.2 2280 PCIe 3.0 NVMe
ストレージ2 2.5インチ SATA(HDD / SSD)
カードスロット microSD
映像出力 HDMI 2.0 ×2、DisplayPort 1.4 ×1(最大3画面)
USB USB 3.2 Gen 2 Type-A ×3(10Gbps)、USB 2.0 Type-A ×2
有線LAN Gigabit Ethernet
無線 Wi-Fi 5、Bluetooth 5.1
音声 3.5mm ×2(マイクコンボ / ライン出力)
電源 USB Type-C(12V/2A)
冷却 ファンレス
OS Windows 11 Pro

価格は 8GB/128GB が450ドル、8GB/256GB が500ドル、16GB/512GB が650ドル。MeLE の直販(store.mele.cn)で販売中とされている。旧世代の N5105 モデルはより安価に残っている。

この構成が刺さる用途

N150 は 6W 枠の省電力チップで、絶対性能を求める石ではない。この機種の価値は CPU ではなく 「ファンレス+大容量 HDD が1台に収まる」 という組み合わせにある。

  • 常時稼働のファイルサーバ / NAS 代替。 動作音ゼロで 2.5 インチ HDD を内蔵でき、Gigabit Ethernet も持つ。
  • 録画機・監視カメラのレコーダー。 書き込み続ける先を NVMe ではなく HDD に逃がせる。
  • サイネージ / 店頭端末。 3画面出力とファンレスは、埃と静音が問題になる設置環境で効く。

逆に、この用途で 450ドルが妥当かは慎重に見るべきだ。N150 のミニ PC 自体はもっと安い選択肢が多い。上乗せ分は「ファンレスであること」と「2.5インチベイがあること」に対して払っている。

日本から見るとどうか

電源が USB Type-C の 12V/2A である点は日本ユーザーにとって素直に有利 で、電圧変換アダプタの心配がない。一方、注意点は3つある。

  1. 販売が MeLE 直販中心。 日本への配送可否・送料・関税は掲載時点で要確認。国内代理店経由の流通が確認できていない。
  2. Wi-Fi 5 / Bluetooth 5.1 の技適。 無線モジュールを使う場合、国内では技適の確認が必要になる。有線 LAN だけで運用するなら論点にならない。
  3. Wi-Fi 6 ですらない世代の無線。 常時稼働の据え置き用途なら有線前提で組むのが現実的で、実質的なデメリットは小さい。

「静かで、HDD が入って、3画面出せる小さい Windows 機」という条件を全部満たす製品は多くない。用途が具体的に決まっている人にとっては、価格差を正当化しやすい構成だと言える。

情報源は Liliputing の1媒体のみで、実機レビューやベンチマークはまだ出ていない。ファンレス筐体での N150 の実際の持続クロックは、レビューが出てから改めて確認したい。

参照した一次ソース

  1. MeLE Quieter HD fanless mini PC with Intel N150 has room for an SSD and HDD insideLiliputing

本記事は上記の海外報道をもとに編集部が構成したものです。日本国内の発売・価格は各社の公式発表をご確認ください。