LILYGO「T-Display K230」、RISC-VのLinux機に4.1インチAMOLEDとLoRaを載せた手のひらサイズの開発キット。単体98.79ドル、キーボード付きは別売
中国・深圳のLILYGOが、Canaan製のRISC-V SoC「Kendryte K230」を載せた手のひらサイズの開発キット「T-Display K230」を公式ストアで売っている。4.1インチのAMOLEDタッチ画面、LoRa、HDMI、Ethernet、2MPカメラを備え、基板のみ98.79ドル、ケース付きキットは約150ドル。

中国・深圳のLILYGOが、Canaan製のRISC-V SoC「Kendryte K230」を載せた開発キット「T-Display K230」を公式ストアで販売している。CNX Softwareが2026年10月28日に報じた。製品として売られているもので、クラウドファンディングではない。価格は為替と在庫で変わる。

何ができるのか
CNX Softwareが整理した主な仕様は次のとおり。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| SoC | Kendryte K230。64ビットRISC-Vの2コア(1.6GHzと800MHz)、AI用のKPU、2.5Dグラフィックス、H.264/H.265の動画処理を内蔵 |
| メモリ | 1GB LPDDR4。ストレージはmicroSD |
| 画面 | 4.1インチ、568×1232のAMOLEDタッチ |
| カメラ | 2MP、1080p。前面にも向けられる回転式 |
| 映像出力 | HDMI(1080p30) |
| 無線 | Wi-Fi 4、LoRa(SX1262で868/915/923MHz、またはLR2021で830〜940MHz)、Bluetooth LE(拡張基板のnRF52840) |
| 有線 | 10/100MbpsのEthernet、USB Type-C×3 |
| 拡張 | 40ピンのGPIOヘッダ、Qwiic、スピーカーとマイク、3.5mmヘッドホン端子 |
| 大きさ | 基板104×51×15.5mm。ケース付きは約110×58×30mm |
別売のキーボードは、バックライト付きのQWERTYで、21700電池を2本入れられる。標準版のほか、LTE-M、NB-IoT、GNSSのためのnRF9151を載せ、SIMスロットを持つ版もある。
ソフトウェアは、K230のLinux SDKとCanMV/RT-Smartのファームウェアが使え、LVGLで作った起動画面からカメラ、動画、音声、LoRa、Wi-Fi、電池残量のアプリを呼び出す。

価格
CNX Softwareの記載では、LILYGO公式ストアで次のとおり。
- キット(ケース付き):約150ドル
- 基板のみ:98.79ドル
- キーボード:70.94ドル(nRF9151なし)、113.25ドル(あり)
- AliExpressではキットが約180ドル(SX1262とLR2021の両方の版)で、キーボードは133ドル
注意点
使い道は、遠隔監視や無線通信などの組み込み用途が中心で、普通のスマートフォンやパソコンの代わりにはならない。Wi-Fiは2.4GHzのみの「Wi-Fi 4」だ。レビューや実機での動作は確認していない。
日本で買える?使える?
- 国内販売: 国内の販売店は確認できていない(掲載時点。「T-Display K230 国内 販売」で検索した)。LILYGO公式ストアとAliExpressから海外発送で買う形になる
- 技適: 確認できていない。LoRaとWi-Fi、Bluetooth LEを内蔵するため、国内の屋外で電波を出す使い方は、技適の有無と周波数の確認が前提になる。LoRaは、版によって使える周波数帯が違う
- 電源: USB Type-Cの5Vで動く。国内でそのまま使える
- 税金: 公式ストアの価格には税が含まれていない。個人輸入では関税や消費税が別にかかる場合がある
行動の目安:RISC-VでLinuxを動かす遊びが目的なら、技適が不要な有線とディスプレイだけの使い方から始める。電波を出す使い方をするなら、国内の技適取得済みのモジュールを使った構成を選ぶほうが安全だ。
特集この分野で、いま日本で買える物を製品ごとにまとめています。パソコン入りのキーボードから、名刺サイズの1台まで
よくある質問
QT-Display K230はいくらですか
CNX Softwareによると、公式ストアでキットは約150ドル、基板のみは98.79ドル、別売キーボードは70.94ドル(nRF9151なし)または113.25ドル(あり)です。為替と在庫で変わります。
Q日本で買えますか
国内の販売店は確認できていません(掲載時点)。LILYGOの公式ストアやAliExpressで海外から買う形になります。
Q技適は取得していますか
確認できていません。Wi-Fi、Bluetooth LE、LoRaを備えるため、国内で電波を出す使い方をするなら事前に確認が必要です。
Q何のOSで動きますか
Kendryte K230のLinux SDKとCanMV/RT-Smartのファームウェアが提供されています。新しいLinux版にはMeshtasticとLoRaWANの試験的な対応があります。
参照した一次ソース
- LILYGO T-Display K230 RISC-V AI dev kit features AMOLED, LoRa, and keyboard with optional LTE-M/NB-IoT cellular connectivity(CNX Software)CNX Software
- T-Display K230 Kit(LILYGO 公式ストア)LILYGO(公式)
- T-Display K230(LILYGO Wiki)LILYGO(公式)
本記事は上記の海外報道をもとに編集部が構成したものです。日本国内の発売・価格は各社の公式発表をご確認ください。