Dinooh、撮るたびにレバーを巻くデジタルカメラ。再生機能はなく、背面の小さな画面がゲームボーイ風のアニメを出す
米国カリフォルニアの新興Dinoohが、巻き上げレバーとゲームボーイ風の小さな画面を持つ「デジタルフィルム」カメラを、Kickstarterで準備している。フィルム調の写りは4種で、撮った写真は本体で見返さず、USB-Cで取り出す。
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米国カリフォルニアの新興Dinooh(ディヌー)が、「A Playful Digital Film Camera」と名乗る小型のデジタルカメラを、Kickstarterで準備している。撮るたびに本物のフィルムカメラのような巻き上げレバーを引き、フィルム調の写りを4種から選ぶ。一方で、撮った写真を本体で見返す機能はない。
まだ製品ではなく、募集も始まっていない。 Kickstarterのプロジェクトページは、掲載時点(2026年10月18日)で審査中の状態にある。価格、目標額、支援プラン、開始日は発表されていない。出資は購入ではなく、仕様の変更や納期の遅れが起こりうる。

巻き上げて撮る、見返さないデジタルカメラ
作り手が前面に出しているのは、1990年代のフィルムのコンパクトカメラと携帯ゲーム機から受けた着想だ。
- 巻き上げレバー。 撮るたびにレバーを引く必要がある。作り手は、抵抗、バネの戻り、ギアの音まで試作を重ねて近づけたと説明している。狙いは、1枚ごとに短い間を置き、撮った瞬間を意識させることだという
- 再生機能がない。 背面に小さな画面はあるが、プレビューにも再生にも使わない。巻き上げや撮影に合わせて、ダックスフントや風船ガムをふくらませる少女のドット絵のアニメが動く。Amateur Photographerは、撮影の操作には関わらない飾りの画面だと説明している
- フィルムの写りは4種類。 名前はNO PLAN、LATE、TOGETHER、MONOで、作り手はそれぞれC200、UltraMax 400、Portra 400、Tri-X 400の系統を意識したと書いている。台湾のSoC(制御用チップ)の協力会社と、撮像処理の段階にフィルターを組み込んだとし、色のカーブ、チャンネルミキサー、粒状感を調整したと説明する。アプリは使わない
- フラッシュはLEDではなくキセノン管。 使い捨てカメラのような直射の写りを狙っている
- 写真の取り出しはUSB-C。 ケーブルでパソコンにつなぎ、取り込む
デザインは、ブラウンのディーター・ラムス時代の簡素さを手本にしたと作り手は書く。設計者はハーバード大学デザイン大学院の出身という。

価格・仕様・開始日は未発表
掲載時点(2026年10月18日)で、価格、目標額、支援プラン、募集の開始日、センサーや画素数といった仕様の数値は、作り手から発表されていない。Digital Camera WorldとAmateur Photographerも、2026年10月15〜16日の記事で、価格と詳しい仕様はまだ出ていないと書いている。Amateur Photographerによれば、固定レンズ、光学ファインダー、フラッシュの切り替えスイッチらしきものが前面にあり、本体はベージュで、差し色に少なくとも緑と赤の2種類がある。公式サイトのdinooh.comにも製品の登録はなく、あるのはメールアドレスの登録欄だけだ。

作り手と進み具合
作り手は、中国のカメラメーカーと開発から量産までを進めていると書き、最初の試作機は完成して初期の試験を終えたとしている。出荷の時期は発表されていない。クラファンの納期は、一般に守られないほうが多い。
作り手の実績は、記事を書いた時点で確かめられていない。Amateur Photographerも「それ以上の情報は多くない」と書いている。
量産で起こりうる課題として、作り手自身が、ユニットごとの品質のばらつき、画づくりとファームウェアの調整、部品の調達、国際配送を挙げている。レバーやシャッターの感触、ファインダーといった物理的な部品が売りなので、試作と量産の差は小さくない。
Amateur Photographerは、巻き上げ操作を持つレトロ調のデジカメが最近は多く、Dinoohはその流れに画面のアニメという変わった要素を足した製品だと見ている。


日本で買える?使える?
買えるか。 掲載時点で、日本向けの販売も、国内の販売元も確認できていない。「Dinooh カメラ」で日本語の記事を探したが、見つからなかった。Kickstarterの募集が始まっていないため、日本から支援できるか、出荷先に日本が入るかも分からない。募集開始を知らせるメール登録がKickstarterに用意されているので、日本から検討するなら、まず条件が出るのを待つことになる。送料、関税、保証の扱いも未発表だ。
技適。 Dinoohの説明にあるのは、写真の取り出しをUSB-Cで行うことと、アプリが要らないことだ。Wi-FiやBluetoothといった無線の記載は見当たらない。電波を出す機能がなければ、技適の対象外になる。ただし、仕様がまだ確定しておらず、無線の有無を作り手の言葉で確かめた段階でもない。技適欄は「対象外」にしてあるが、募集が始まって仕様が出た時点で見直す。
日本語。 公開されたレンダリングでは、画面に出るのはフィルター名の英語の文字とドット絵のアニメで、アプリは使わない。言語の設定があるかどうかは確認できていない。
待つか、国内で試すか。 価格が出ていない以上、今できるのは募集の開始を待つことだ。「撮った枚数を気にせず、撮りっぱなしにする」使い方は、国内でも試せる。ケンコー・トキナーの「レトロデジ90」は、2026年3月19日に発売された巻き上げ式のトイデジタルカメラだ。背面に液晶モニターはなく、ファインダーをのぞいて撮る。巻き上げはレバーではなくダイヤルで、写りはカラー、モノクロ、セピアの3種。記録はmicroSDHCカード(別売)、電源は単4電池3本、パソコンへの転送はUSBケーブルで行う。国内の公式オンラインショップの価格は8,470円(BCN+Rの報道)。巻き上げの操作感を楽しむ機種で、Dinoohのようなゲーム風のアニメを出す画面はない。当サイトで取り上げたRolling Squareの「Await」も、24枚撮り終えるまで写真を見られないデジタルカメラで、同じ方向を目指す別の製品だ。
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ケンコー・トキナー レトロデジ90 クラシック KC-RD90CL国内で買える、巻き上げ操作つきで背面に液晶画面がないトイデジタルカメラ。ファインダーをのぞいて撮り、写りはカラー・モノクロ・セピアの3種から選ぶ。Dinoohと違いレバーではなくダイヤルを回す。国内正規品で、公式オンラインショップの価格は8,470円。
特集この分野で、いま日本で買える物を製品ごとにまとめています。Playdateから、ファミコン柄のキーボードまで
よくある質問
QDinoohとは何ですか
米国カリフォルニアの新興Dinoohが準備している、小型のデジタルカメラです。巻き上げレバーを引いて撮り、フィルム調の写りを4種から選びます。再生機能はなく、背面の小さな画面はゲーム風のアニメを出すためのものです。撮った写真はUSB-Cで取り出し、アプリは要らないと作り手は説明しています。
Qいくらで、いつ買えますか
掲載時点(2026年10月18日)で価格・目標額・支援プラン・開始日は発表されていません。Kickstarterのページは審査中で、募集は始まっていません。出荷時期も未発表です。
Q技適は取得していますか
取得の対象になる無線機能は、確認できた範囲では見当たりません。作り手の説明は、写真の取り出しをUSB-Cとし、アプリは不要としています。無線の記載がないため、技適の欄は「対象外」にしています。仕様が確定した時点で、改めて確かめる必要があります。
Q日本から支援できますか
掲載時点では分かりません。募集がまだ始まっておらず、出荷先の国も発表されていません。Kickstarterには、募集の開始を知らせるメール登録が用意されています。
参照した一次ソース
- An everyday camera for small moments.(Kickstarterプロジェクトページ。審査中、取得は2026年10月18日)Dinooh(公式)
- dinooh.com(公式サイト。製品の登録はなく、メール登録欄のみ)Dinooh(公式)
- In a wonderfully weird 1990s mashup, this digital compact camera feels like a cross between a 1990s point-and-shoot and a Game BoyDigital Camera World
- The Dinooh is a digital compact camera crossed with a… Game Boy?Amateur Photographer
- ケンコー・トキナー、巻き上げカメラ風トイデジタルカメラ「レトロデジ90」を3月19日に発売(BCN+R)BCN+R
本記事は上記の海外報道をもとに編集部が構成したものです。日本国内の発売・価格は各社の公式発表をご確認ください。