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iPhoneの通話だけを受ける80年代風ブリック電話「ADHD ONE」、設計データ29.99ユーロで公開。3Dプリントで自作する

ドイツのデザイナーKevin Nokiが、iPhoneとBluetoothでつないで通話だけを受ける、80年代のブリック電話風ハンドセット「ADHD ONE」を公開した。設計データは29.99ユーロのダウンロード販売で、完成品や部品キットは出ていない。

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iPhoneの通話だけを受ける80年代風ブリック電話「ADHD ONE」、設計データ29.99ユーロで公開。3Dプリントで自作する
出典: Kevin Noki 公式サイト

ドイツのデザイナーKevin Nokiが、80年代のブリック電話に似た姿のBluetoothハンドセット「ADHD ONE」を公開した。名前は「Anti Distraction Handset Device」の略とされる。携帯回線は持たず、iPhoneとBluetoothでつないで、通話に出るためだけに使う。通話中はiPhoneを手元から遠ざけておけるので、通話のついでにメッセージやアプリを開いてしまう流れを断てる、という発想だ。

完成品ではない。 売られているのは29.99ユーロの設計データ(ダウンロード)で、物理的な部品は何も届かない。掲載時点の値で、価格は製作者の販売ページによる。

背面。何も付いていない灰色の板で、上にアンテナが立つ
背面。何も付いていない灰色の板で、上にアンテナが立つ 出典: Kevin Noki 公式サイト

何が入っているか

設計データのZIP(約20MB)には、3Dプリント用のSTL(筐体、背面パネル、取り付けフレーム、表示窓、電池ホルダー、19キーのキーパッド)、書き込み済みのファームウェア(.uf2)、基板の製造データ(Gerber)、部品表、組み立ての手引きが入る。スピーカー部の穴は3種類、アンテナは3種類から選べ、アンテナ穴を塞いだ筐体も付く。

一方で、ファームウェアのソースコード、編集できるCADデータ、編集できる基板データは含まれない。個人利用に限られ、再配布や転売はできない。

designboomによると、中身はRaspberry Pi Pico基板が制御し、OLED、リチウム電池、充電制御、Bluetoothモジュール(FSC-BT1026C、Qualcomm QCC3024ベース)で構成される。通話音声はHands-Free Profile(車載ハンズフリーと同じ規格)でiPhoneへ届く。Hackadayによると、当初のESP32では音質が悪く、専用のBluetoothモジュールへ替えた。

iPhone側では、集中モードで着信を許す相手を絞ることで、鳴る電話を選べる。

設計データのCG。キー配列はSnd・End・Menu・Vol・Clrなど
設計データのCG。キー配列はSnd・End・Menu・Vol・Clrなど 出典: Kevin Noki 公式サイト

自作の現実

部品を自分で集めて印刷し、基板も発注して組む必要がある。部品キットは未発売で、発売の予定も決まっていない。製作者は「関心の数を見たい」として、メール登録を受けている。寸法は公表されていないが、わざと大きく重い作りで、ポケットよりも机の上が似合う、とYanko Designは書く。単独で電話にはならないので、iPhoneも一緒に持ち歩く必要がある。

日本で買える?使える?

設計データはダウンロード販売なので、日本からそのまま買える。あとは作るときに、Bluetoothモジュールの技適をどうするかだ。

使うBluetoothモジュールのFSC-BT1026Cは、総務省のデータベースで型式を引けなかった。同系列のFSC-BT1026とFSC-BT1026Fは登録があるが、型式が違うので同じとは言えない。部品表の指定どおりに作る前に、技適の登録がある型式のモジュールに置き換えられるか、確かめておきたい。

日本で作る人にとって、置き換え先を決めるのが最初の宿題になる。

同じ「通話だけ手元で受ける」目的なら、国内の通販で、スマホとBluetoothでつなぐレトロな受話器が2,000円台で売られている。表示も物理キーも無く、ADHD ONEのような見た目の遊びは無いが、手軽に試せる。ADHD ONEの価値は、自分で作る過程と見た目にある。

作らずに待つ場合、キットが出るかどうかは製作者の判断次第で、時期は未定だ。キットや技適を確認できた型式の案内が出たら、この記事に追記する。

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よくある質問

QADHD ONEとは何ですか

iPhoneとBluetoothでつなぎ、通話だけを受ける80年代のブリック電話風ハンドセットです。単独では通話できず、携帯回線を持ちません。

Qいくらで買えますか

完成品は売られていません。3Dプリント用データ、書き込み済みファームウェア、基板の製造データ、部品表の一式が29.99ユーロのダウンロード販売です(掲載時点)。部品と印刷は自分で用意します。

Q日本で使えますか

設計データはダウンロードで買えますが、搭載のBluetoothモジュールの技適は確認できていません。自作して日本で使うなら、技適付きのモジュールかどうかを先に確かめる必要があります。

Q部品キットは出ますか

製作者の販売ページでは、キットは未発売で、発売の予定も決まっていないとされています。関心の数を見るためにメールの登録を受けている段階です。

参照した一次ソース

  1. ADHD ONE – Retro Brick Handset (DIY Build Files V1)Kevin Noki(公式)
  2. ADHD ONE – Retro Brick Handset (DIY Kit)Kevin Noki(公式)
  3. ADHD ONE Lets You Answer iPhone Calls on a DIY 1980s-Style BrickYanko Design
  4. 3D-printed brick phone brings back the art of simply answering callsdesignboom
  5. The 80s Called: They Say This DIY Phone Is, Like, Totally RadHackaday

本記事は上記の海外報道をもとに編集部が構成したものです。日本国内の発売・価格は各社の公式発表をご確認ください。