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FEATURE / KEYBOARD

パソコン入りのキーボードから、名刺サイズの1台まで

形も中身もふつうではないキーボードを8つ集めました。どれも日本から買える経路があり、技適は総務省のデータベースやメーカーの認証書類で確かめています。

最終確認 2026-10-11

キーボードは、ここ数年でいちばん「形が自由になった」周辺機器かもしれません。パソコンを丸ごと抱えたもの、トラックボールを埋め込んだもの、スマートフォンに付けるもの。打つための道具という枠から、はみ出し始めています。

ただ、変わった形の製品ほど海外の小さなメーカー発が多く、日本の販売経路や技適がはっきりしないものが混じります。そこでこのページでは、次の条件で選びました。

条件を満たさなかった製品も、外した理由を最後に書きました。「載っていない=悪い製品」ではなく、「確認が取れなかった」という意味です。

なお価格と在庫は掲載時点のものです。海外直販は為替と送料、関税で変わるため、購入前に販売ページで確認してください。

01Raspberry Pi

Raspberry Pi 500+

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Raspberry Pi 500+
出典: スイッチサイエンス 販売ページ

見た目はロープロファイルのメカニカルキーボードですが、中にパソコンが丸ごと入っています。背面のmicro HDMIにモニターをつなぎ、USB-Cで給電すれば、そのままRaspberry Pi OSが立ち上がります。メモリは16GB、ストレージは256GBのSSDで、ケースを開ければM.2のSSDに載せ替えられます。

キーはGateronのKS-33(青軸)で、キーの下にLEDが入っています。打ち心地まで含めて、2020年のRaspberry Pi 400から続く「キーボード型パソコン」のいちばん上の機種です。

Wi-FiとBluetoothを積むので技適が問題になりますが、総務省のデータベースでRaspberry Pi 500+を含む工事設計認証が確認できました。日本語配列が国内の店で買えるのも、海外のキーボード型パソコンとしては珍しい点です。

価格
83,380円(日本語配列・本体のみ、スイッチサイエンス、掲載時点)。電源やマウスが付くキットは87,450円
買えるところ
スイッチサイエンスが日本語配列モデルを販売している
技適
取得済み。工事設計認証番号 020-250058(2025年9月26日の登録で500+が対象に加わった)

02M5Stack

Cardputer Adv

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Cardputer Adv
出典: M5Stack 公式ストア

名刺とほぼ同じ84×54mmの板に、56個のキーと1.14インチの画面を詰め込んだ手のひらサイズのコンピュータです。中身はESP32-S3というマイコンで、プログラムを書き込んで動かします。パソコンの代わりではなく、電子工作やちょっとした道具づくりのための1台です。

スピーカーとマイク、赤外線の送信部、microSDスロット、姿勢センサーまで入っていて、81gしかありません。持ち歩けるメモ端末にも、テレビのリモコンにもできるのがこの手の製品の面白さです。

6,000円台で買えるのに、技適も機種そのものの名前で工事設計認証が出ています。前の世代(Cardputer)も別の番号で認証済みです。

価格
6,061円(スイッチサイエンス、掲載時点)
買えるところ
スイッチサイエンスが販売している
技適
取得済み。工事設計認証番号 219-259647(Cardputer Adv、2025年11月5日)

03PFU

HHKB Studio

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HHKB Studio
出典: PFU 公式サイト

HHKBの配列はそのままに、キーの真ん中にポインティングスティックを埋め込みました。ThinkPadの赤い点と同じ発想で、手をホームポジションから動かさずにマウスカーソルを操作できます。

さらに筐体の縁にジェスチャーパッドというタッチセンサーがあり、指でなぞると画面の切り替えや音量の調整ができます。キーは静音のリニア軸(押下圧45g)で、ホットスワップ式なので市販のMX互換スイッチに差し替えられます。

配列は日本語と英語、色は墨と雪。電源は単3電池4本かUSB給電です。キーボードの上で操作がほぼ完結するので、マウスを置く場所がない机で効いてきます。

価格
44,000円(発売時の標準価格)
買えるところ
PFU直販ほか国内の量販店・通販サイト
技適
国内メーカーのPFUが国内向けに販売している製品

04Yowkees

Keyball44

条件つき
Keyball44
出典: 遊舎工房 販売ページ

左右に分かれたキーボードの片側に、親指で転がす34mmのトラックボールを埋め込んでいます。国内の個人設計者が作り、自作キーボードの界隈から広まったシリーズで、44キーの小さな配列が特徴です。

ボールの裏側にセンサーを置く設計で、トラックボール付きなのに本体が薄く収まっています。分割型なので肩幅に合わせて左右を離して置け、カーソル操作のたびに右手をマウスへ動かす必要がありません。

注意点ははんだ付けが必要な組み立てキットであることです。完成品ではなく、部品を基板に付けるところから始まります。左右はTRRSケーブル、パソコンとはUSBでつなぐ有線式なので、技適は関係ありません。

価格
24,800円(キット、遊舎工房、掲載時点)。34mmのトラックボールは別売
買えるところ
遊舎工房が設計者からの委託で販売している
技適
有線接続のみで無線を持たないため対象外

05Clicks Technology

Clicks

条件つき
Clicks
出典: Clicks 公式サイト

iPhoneの下半分にかぶせると、画面の下にBlackBerryのような物理キーが並ぶケースです。キーボードをiPhoneの端子に直接つなぐ作りなので、ケース側の充電もペアリングも要りません。

物理キーの良さは、画面を隠さずに打てることです。ソフトウェアキーボードが消えるぶん表示領域が広がり、メールやチャットを指先の感触で打てます。キーはバックライト付きで、専用アプリで打ち方を調整できます。

日本ではAmazon.co.jpの公式ストアがiPhone 16世代向けを扱っており、iPhone 17用は公式サイトからのドル建て購入になります。英字配列なので、日本語はローマ字入力で打つ形です。

価格
iPhone 17用は139ドル(公式直販、掲載時点)
買えるところ
公式サイト(日本語ページあり)。国内ではAmazon.co.jpの公式ストアがiPhone 16世代向けを扱う
技適
iPhoneの端子に直接つながり、Bluetoothなどの無線を使わないため対象外

06Lofree

BLOCK

買える
BLOCK
出典: Lofree 公式ストア

角ばったクリーム色の筐体に、丸みのあるキー。右上にはオレンジの丸いパーツが2つ。80年代のワープロやタイプライターを思わせる、テンキー付きのキーボードです。

ただし中身は今のものです。Bluetooth、2.4GHzの無線、USB-Cの有線と3つのつなぎ方に対応し、スイッチは差し替えられるホットスワップ式。テンキー付きでも、機能キーを詰めて全98キーにまとめているので、机の上で横に長くなりすぎません。

この特集で見た目がいちばん「置物」寄りの1台ですが、技適は型番OE918で工事設計認証が出ています。国内の公式ストアから円建てで買えます。

価格
29,700円(Lofree Japan公式ストア、キーボードのみ、掲載時点)
買えるところ
Lofree Japan公式ストア(運営は三陽合同会社)
技適
取得済み。工事設計認証番号 020-230432(型番OE918、2024年1月29日)

07ZSA

Voyager

条件つき
Voyager
出典: ZSA 公式サイト

左右に分かれた52キーのキーボードを、薄型のスイッチで背を低く抑えたものです。メーカー自身が「いちばん薄いボード」と呼んでいます。キーは差し替えできるKailhの薄型スイッチで、親指の位置にもキーが2つずつあります。

面白いのは脚です。磁石でくっつく脚を付け外しして、左右を好きな角度に傾けられます。別売のマウントを使えば三脚にも載せられます。キーの割り当てはブラウザ上の設定画面(Oryx)で変えられます。

日本の代理店はなく、公式サイトからの個人輸入です。関税・消費税は配達時に払う形で、キートップは英字配列(US・インターナショナル)か無刻印から選びます。有線なので技適の心配はありません。

価格
365ドル(送料込み、公式直販、掲載時点)。関税・消費税は到着時に別途
買えるところ
ZSA公式サイトから直販。UPS・DHL・FedExで世界のほとんどの国へ発送している
技適
有線接続のみで無線を持たないため対象外

08TourBox

TourBox NEO

買える
TourBox NEO
出典: TourBox 公式サイト

文字を打つためのキーボードではなく、左手で握るショートカット専用の道具です。ダイヤル、ノブ、ホイールと形の違うボタンが並び、写真や動画の編集ソフトの操作を割り当てて使います。

ボタンの形がすべて違うので、手元を見ずに指先で押し分けられます。右手はペンやマウス、左手はTourBoxという分担にすると、キーボードのショートカットを探す時間が減ります。編集ソフトに限らず、パソコンのあらゆるソフトに操作を割り当てられます。

上位のTourBox EliteはBluetooth対応ですが、技適の取得を確認できませんでした(下に理由を書いています)。USB接続だけのNEOなら技適は関係ないため、こちらを載せています。

価格
24,980円(日本公式ストア、掲載時点)
買えるところ
TourBox日本公式ストア
技適
USB接続のみで無線を持たないため対象外

今回入れなかったもの

条件を満たさなかった製品と、その理由です。 買えないものを「買える」と書かないために残しています。

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