Xiaomiの新型レンジフードは羽根を高速回転させて自分で油を落とす — 25立方メートル/分・1,499元で中国発売
Mijia Smart Range Hood 3(欧州スタイル)が中国で発売。手を振って操作でき、洗剤も水も使わずファンの遠心力だけで油汚れを飛ばす。

Xiaomiが「Mijia Smart Range Hood 3(欧州スタイル)」を中国で発売した。価格は1,499元、8月14日発売で、Xiaomi Youpinでの予約販売から始まっている。Gizmochinaが伝えたもので、販売地域は中国。
レンジフードをガジェットメディアで扱う理由は、この製品が「掃除」をハードウェアで解こうとしているところにある。フィルターを外して洗剤に漬ける代わりに、羽根そのものを高速で回して油を振り飛ばす。
仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 風量 | 最大25立方メートル/分(先代比9%増) |
| 最大静圧 | 1,080Pa |
| ファン回転数 | 最大2,200rpm |
| モーター | DCインバーター(5,000時間相当の耐久試験) |
| 吸煙口の位置 | 一般的な欧州スタイル機より131mm低い |
| セルフクリーニング | 乾式。羽根を高速回転させて油分を除去 |
| 操作 | ジェスチャー(手を振って入切・風量調整) |
| 連携 | Xiaomi Homeアプリ、HyperOS Connect、コンロ連動で自動起動 |
| 形状 | サイド設置型 |
| 価格 | 1,499元(掲載時点) |
騒音値と正確な寸法は元記事に記載がない。レンジフードの評価で騒音は重要な指標なので、ここが不明なのは判断材料として痛い。
何を解こうとしているのか
3つの設計判断が目を引く。
1つ目は乾式セルフクリーニング。多くのセルフクリーニング機能付きレンジフードは温水を使うが、この機種は水を使わず遠心力だけで油を落とす。給排水の配管が要らないぶん設置の自由度は高い。ただし、こびりついた古い油まで落ちるかは実測レビューを待つ必要がある。
2つ目は吸煙口を131mm下げたこと。煙は上がりながら広がるので、発生源に近いほど捕集率は上がる。欧州スタイルのフードは意匠優先で高く付きがちな部分を、実効性能側に振ったことになる。
3つ目はジェスチャー操作。手が油や粉で汚れている状態でパネルに触りたくない、という調理中の実際の困りごとに対する答えになっている。コンロ連動で自動起動する機能と組み合わせれば、そもそも操作しない場面も増える。
なお、この製品を報じているのを確認できたのはGizmochinaで、本稿の数値はすべて同記事に基づく。
日本から見るとどうか
そのままでは使えない — これが結論になる。中国国内向けの製品で、日本での販売予定は示されていない。
電源 — 中国と日本では家庭用の電源電圧が異なる。据置の設置機器なので変圧器で対応する類のものではなく、電気工事を伴う設置になる。国内で流通させるならPSEの対象にもなるが、現時点でその話は出ていない。
設置規格 — レンジフードは本体の幅、ダクト径、排気経路が住宅側の仕様と噛み合わないと付かない。日本の住宅のキッチン開口や排気経路は中国の欧州スタイル機を前提にしていないため、そのまま置き換えられる保証はない。賃貸なら、そもそも交換の可否から管理側の確認が要る。
アプリ — Xiaomi Homeでの操作とHyperOS Connect連携が前提。中国国内向けのMijia家電はアカウントのリージョンを中国に置く必要がある場合が多く、日本語UIも期待できない。コンロ連動に至っては、対応するXiaomiのコンロが国内にない。
国内の代替 — 自動洗浄付きレンジフードは日本の住設メーカーからも出ており、こちらは設置規格も保証も国内前提で揃う。給湯を使う温水洗浄式が主流で、乾式で油を飛ばす方式は珍しい。
読者が取れる行動としては、輸入を検討する価値はほぼない、というのが率直なところだ。この製品が面白いのは、レンジフードの掃除という古い問題に対して「羽根を回して油を飛ばす」という単純な答えを出し、それを1,499元に収めた点にある。同じ発想が日本の住設メーカーの製品に降りてくるかどうか、そちらを見ておきたい。
参照した一次ソース
本記事は上記の海外報道をもとに編集部が構成したものです。日本国内の発売・価格は各社の公式発表をご確認ください。