Hisense A10は6.13インチE Inkスマホ — 背面に5インチのカラーLCDをマグネットで貼り付ける
E Ink画面のスマートフォンに、必要なときだけ5インチのフルカラーLCDを背面へ磁石で装着する。Hisenseが2022年のA9以来となるE Ink機を中国で出す。
Hisenseが「A10」を中国で出す。本体正面は6.13インチのE Ink、そして背面には5インチのフルカラーLCDがマグネットで着脱できる。Liliputingによれば、想定価格は中国で約590ドル。他国での展開については、実施の有無も時期も明らかにされていない。
E Inkスマホ自体はHisenseの得意分野で、同社は長年この種の端末を出し続けてきた。デュアルスクリーン機の第1号は約10年前のA2 Proで、片面に5.5インチAMOLED、もう片面に5.2インチE Inkを備えていた。A10は、2022年のA9以来となる新しいE Ink機にあたる。
仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メイン画面 | 6.13インチ E Ink |
| サブ画面 | 5インチ フルカラーLCD(着脱式、背面にマグネットで装着) |
| チップ | Qualcomm QCM6690「Dragonwing」 |
| OS | Android 16 |
| その他 | NFC、ワイヤレス充電、赤外線リモコン送信 |
| 想定価格 | 約590ドル(中国) |
RAM、ストレージ、バッテリー容量、カメラ構成は元記事に記載がない。E Inkパネルがカラーかモノクロか、どの方式かについても触れられていない。
肝心の着脱画面の接続方式も非公表だ。Liliputingは、USBなのか無線なのかポゴピンなのか、Hisenseが説明していないと明記している。E Ink機の使い勝手は「カラーが必要な場面をどれだけ滑らかに切り替えられるか」で決まるため、ここが分からない段階では体験の良し悪しを判断できない。
この構成が狙っているもの
前面をE Inkにする端末の弱点は昔から一貫している。テキストを読む・通知を見るには最高だが、地図、写真、動画、QRコードのような色と応答速度が要る場面で詰まる。A2 Proの世代は、その解決策として2枚の画面を1台に貼り合わせ、常に両方を持ち歩く形をとった。
A10は逆に、カラー画面を切り離せるようにした。読書中心の日は薄い本体だけを持ち、必要な日だけLCDを貼る、という使い分けが想定される。ただし前述のとおり接続方式が不明なので、貼った瞬間から遅延なく使えるのか、それとも接続操作を挟むのかは分からない。
日本から見るとどうか
技適 — 現時点で中国向けの製品であり、日本の技術基準適合証明を取得したという情報はない。技適のない端末を国内で通信させれば電波法違反になる。個人輸入して国内でSIMを挿す、という使い方は選択肢に入らないと考えるべきだ。
対応バンド — 元記事に記載がなく、日本のキャリアのバンドをどこまで拾うかは確認できていない。中国市場向け端末はバンドの欠けが起きやすい部分でもある。
NFC・ワイヤレス充電 — NFCは搭載されるが、日本のFeliCa系サービスに対応するかどうかは不明。中国向け端末がFeliCaを積む例は多くないため、おサイフケータイ用途は期待しないほうがいい。
日本語 — UIの日本語対応、日本語入力、フォントの扱いはいずれも未確認。E Ink機は表示の作り込みが読みやすさに直結するので、日本語環境での実機確認なしに買うのはリスクが高い。
国内の代替 — 日本で普通に買えるE Ink端末は電子書籍リーダーが中心で、電話とモバイル通信を備えた製品はほぼ存在しない。A10のような「E Inkのスマホ」を国内正規品で置き換える手段は、現状ない。
読者が取れる行動は限られる。中国国内での販売にとどまる以上、いま日本からできるのは、Hisenseがグローバル版を出すかどうかを待つことだけだ。590ドルという想定価格も含め、現時点の情報はLiliputingの報道に基づくもので、日本展開の見通しは示されていない。
参照した一次ソース
本記事は上記の海外報道をもとに編集部が構成したものです。日本国内の発売・価格は各社の公式発表をご確認ください。